DV-Xα法 Frequently Asked Questions(よくいただくご質問への回答)
- 【ご質問】Windowsパソコンで、DvMenuの環境と秀丸エディタの環境のどちらを使ったらよいですか?
- 【回答】「新版はじめての電子状態計算−DV-Xα分子軌道計算への入門−」では、第3章〜第5章にDvMenuの環境の説明、第6章に秀丸エディタの環境の説明が掲載されています。Windowsパソコンの場合、どちらの環境もお使いいただけます。それぞれの環境は、以下のような特長があります。
- 【DvMenu環境】
- 周辺プログラムも含めて、入力ファイルの作成とプログラムの実行、および結果の表示がGUI(Graphical User Interface)でできる。
- CIFなどの結晶学的データからクラスターモデルを切り出せる。
- マーデルング・ポテンシャルを考慮する入力ファイルF03を作成できる。
- 【秀丸エディタ環境】
- 入力ファイル(テキストファイル)、出力ファイル(テキストファイル)が秀丸エディタのタブで複数表示できる。
- CIFなどの結晶学的データからVESTAを使って計算する分子(またはイオン)を切り出せる。
- 大学等の授業で使うため、周期表全元素の孤立原子、孤立イオン、代表的な分子(水、アンモニア、メタン、エタン、エチレン、アセチレンなど137種類)などが座標を含めて登録されており、プルダウンメニューで何を計算するかを選択するだけで全自動で計算が処理され、VESTAで波動関数や静電ポテンシャルマップを三次元可視化できる。
- 【ご質問】秀丸エディタ環境のインストール方法が分かりません。
- 【ご質問】秀丸エディタ環境のインストールがうまくいきません。
- 【回答】以下を確認してください。
- 秀丸エディタのバージョンが9以降の場合、「DV-Xα法のための統合支援環境で秀丸エディタVer. 9以降をお使いの方に」(クリックしてください)の作業を行ってください。
- Windowsの環境変数で、「dvdir = c:\dvxa」となっているかどうか、ご確認ください。
- 「c:\Program Files\Hidemaru」フォルダの中に、「DengakuDLL.dll」が入っているかどうか、ご確認ください。
- 「DV-Xa.zip」を解凍した「DV-Xa」フォルダの中身(Macrosフォルダ)を「c:\dvxa」フォルダの中にコピーされましたでしょうか。例えば「DV-Xa\Macros\eduDV\a2.mac」は「c:\dvxa\Macros\eduDV\a2.mac」にコピーされていなければなりません。「c:\dvxa\DV-Xa\Macros\eduDV\a2.mac」となっているようでしたら間違いです。
- 「eduDV.zip」を解凍した「eduDV」フォルダの中身(data, doc, exec, lscat, object, scatフォルダ)を「c:\dvxa」フォルダの中にコピーされましたでしょうか。例えば「eduDV\data\1.b05」は「c:\dvxa\data\1.b05」にコピーされていなければなりません。「c:\dvxa\eduDV\data\1.b05」となっているようでしたら間違いです。
- 【ご質問】サンプル点を99999点より増やしたい場合はどうしたらよいですか?
- 【ご質問】DV-Xα分子軌道計算プログラムのソースコードは公開されていますか?
- 【回答】1998年に初版が発行された「はじめての電子状態計算−DV-Xα分子軌道計算への入門−」(三共出版)(足立裕彦監修、小和田善之・田中功・中松博英・水野正隆著)に同梱されているCD-ROMに収録されています。また、1996年に初版が発行された「DV-Xα法による電子状態計算−そのプログラムと解説−」(三共出版)(早藤貴範・今永俊治・木村仁史編, 岩沢美佐子・足立裕彦著)にソースプログラムが掲載されています。この解説書はDV-Xα法による分子軌道計算のプログラム“DVSCAT”の内容を解読し、計算方法などを詳しく説明したものです。実際の計算がどのように行われるのかを理解するのに大変役に立ち、さらにプログラムを改良したり、新しいプログラムを開発しようとする場合にもきわめて有用です。
- 【ご質問】単結晶X線構造解析や粉末X線構造解析のCIF(Crystallographic Information File)から、計算したい部分だけを切り出して、DV-Xα計算するにはどうしたら良いですか?