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VCl4



とりあえず第一歩の利用マニュアル

 ・【1】DV-Xαのインストール
 ・【3】VENUSとcontrdのインストール
 ・【4】molda2dvのインストール

をまず最初に済ませてください。

以下の文章は、上記インストール作業が完了しているものとし、
C:\dvxa\calcディレクトリで計算作業を行うものとして説明しております。

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◆・◆・◆ VCl4 の楽しい電子状態計算 もくじ ◆・◆・◆

 ・【1】DV-Xα計算環境(コマンドプロンプト)を開きます。
 ・【2】DV-Xαプログラムの入力ファイルを準備します。
 ・【3】DV-Xα計算をします。
 ・【4】DV-Xα計算結果を見ましょう。
 ・【5】VENUSでいろいろなデータを三次元可視化しましょう。




◎1.DV-Xα計算環境(コマンドプロンプト)を開きます。



  cd calc[Enter]
   ・・・C:\dvxa から C:\dvxa\calc に移動(チェンジディレクトリ)します。

  md vcl4[Enter]
   ・・・C:\dvxa\calc に“vcl4”というディレクトリを作成(メイクディレクトリ)します。

  cd vcl4[Enter]
   ・・・C:\dvxa\calc から C:\dvxa\calc\vcl4 に移動(チェンジディレクトリ)します。

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◎2.DV-Xαプログラムの入力ファイルを準備します。



  td5[Enter]
   ・・・プログラム“td5”を実行します。
      ※もし実行できない場合は、td5をインストールしてください。

  Input Atomic Number(Z) of central Metal atom, Z=?
  と聞いてきますので、バナジウムの原子番号=23を入力してください。

  Input Atomic Number(Z) of central Metal atom, Z=? 23[Enter]

  Input Atomic Number(Z) of Ligand atom, Z=?
  と聞いてきますので、塩素の原子番号=17を入力してください。

  Input Atomic Number(Z) of Ligand atom, Z=? 17[Enter]

  Input Distance(angstrom), M-L=?
  と聞いてきますので、バナジウムと塩素の原子間距離をÅ単位で入力してください。

  ここでは、2.294を入力してみましょう。

  Input Distance(angstrom), M-L=? 2.294[Enter]

  ここまでの作業で、C:\dvxa\calc\vcl4には、

   ・F01
   ・F25
   ・TD5.OUT

  の3つのファイルが出来ています。

  Windowsのスタート-プログラム(P)-アクセサリ-メモ帳を起動し、ファイル(F)-開く(O)でファイルの種類(T):を“すべてのファイル”とし、F01を開いてください。



VCl4は、無機化学の世界では形式的酸化数という概念を用いて、
VCl4 = V4+ + Cl- + Cl- + Cl- + Cl-
と考えます。

DV-Xα計算でも、計算を開始する初期状態としては、この
V4+ + Cl- + Cl- + Cl- + Cl-
という状態を用います。

バナジウムの電子数は23ですが、
4価のバナジウムイオン V4+の電子数は、23 - 4 = 19 です。

塩素の電子数は17ですが、
塩化物イオン Cl-の電子数は、17 + 1 = 18 です。

よって、錯体 VCl4 の電子数は、19 + 18 + 18 + 18 + 18 = 91 です。

錯体の総電子数が奇数の時は、スピン版のDV-Xαプログラムで計算を行います。

そこで、F01の以下の箇所、

0 Spin (0:non-spin 1:spin )

を、

1 Spin (0:non-spin 1:spin )

としてください。

すなわち、F01は、以下のようになります。


メモ帳のファイル(F)-上書き保存(S)で、編集結果を保存してください。

  makef05[Enter]
   ・・・f01からf05を作成します。

  Windowsのスタート-プログラム(P)-アクセサリ-メモ帳を起動し、ファイル(F)-開く(O)でファイルの種類(T):を“すべてのファイル”とし、F05を開いてください。



  さらに、Windowsのスタート-プログラム(P)-アクセサリ-メモ帳を起動し、ファイル(F)-開く(O)でファイルの種類(T):を“すべてのファイル”とし、TD5.OUTを開いてください。



  f05の以下の箇所を修正してください。

  1.3行目 2500 → 10000

【修正前】


【修正後】


   ・・・サンプル点数を2500点から10000点に増やします。
      このとき、数字がずれないように注意してください。
      すなわち、“ 2500”を“10000”に置き換えます。

  2.15行目 2.5, 2.5 → 3.0, 3.0

【修正前】


【修正後】


   ・・・塩素の電子数は17ですが、塩化物イオンの電子数は18ですので、
      塩素の3p(up)軌道の電子数を2.5から3.0に、
      塩素の3p(down)軌道の電子数を2.5から3.0に増やします。
      合計1電子を適当な外側の軌道に加えたことになります。

  3.26行目 1.5, 1.5 → 0.5, 0.5
    27行目 1.0, 1.0 → 0.0, 0.0

【修正前】


【修正後】


   ・・・バナジウムの電子数は23ですが、4価のバナジウムイオンの電子数は19ですので、
      バナジウムの3d(up)軌道の電子数を1.5から0.5に、
      バナジウムの3d(down)軌道の電子数を1.5から0.5に、
      バナジウムの4s(up)軌道の電子数を1.0から0.0に、
      バナジウムの4s(down)軌道の電子数を1.0から0.0に、それぞれ変更します。
      合計4電子を適当な外側の軌道から取り去ったことになります。

  4.30〜37行目

“TD5.OUT”に30〜37行目の修正版が出力されていますので、
メモ帳のコピー&ペースト機能を用いて、F05の30〜37行目を
TD5.OUTの1〜8行目に置き換えてください。

【修正前】


【修正後】


  5.52行目 2.5, 2.5 → 3.0, 3.0

【修正前】


【修正後】


   ・・・塩素の電子数は17ですが、塩化物イオンの電子数は18ですので、
      塩素の3p(up)軌道の電子数を2.5から3.0に、
      塩素の3p(down)軌道の電子数を2.5から3.0に増やします。
      合計1電子を適当な外側の軌道に加えたことになります。

  6.61行目 1.5, 1.5 → 0.5, 0.5
    62行目 1.0, 1.0 → 0.0, 0.0

【修正前】


【修正後】


   ・・・バナジウムの電子数は23ですが、4価のバナジウムイオンの電子数は19ですので、
      バナジウムの3d(up)軌道の電子数を1.5から0.5に、
      バナジウムの3d(down)軌道の電子数を1.5から0.5に、
      バナジウムの4s(up)軌道の電子数を1.0から0.0に、
      バナジウムの4s(down)軌道の電子数を1.0から0.0に、それぞれ変更します。
      合計4電子を適当な外側の軌道から取り去ったことになります。

  7.65行目、68行目

  サンプル点数を2500点から10000点に増やしましたので、
  以下のように修正してください。

【修正前】


【修正後】


以上の修正作業を終えましたら、F05は以下のようになります。
 ※黄色の箇所が、修正作業を行った箇所になります



メモ帳のファイル(F)-上書き保存(S)で、編集結果を保存してください。

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◎3.DV-Xα計算をします。



  cd ..[Enter]
   ・・・C:\dvxa\calc\vcl4 から C:\dvxa\calc に移動(チェンジディレクトリ)します。

  cd ..[Enter]
   ・・・C:\dvxa\calc から C:\dvxa に移動(チェンジディレクトリ)します。

  dir dvfile[Enter]
   ・・・C:\dvxa に“dvfile”というファイルがあるかどうか調べます。

  ◎もし、“ファイルが見つかりません”と表示された場合は、
  copy dvfile.ex dvfile[Enter]
   ・・・“dvfile.ex”を“dvfile”にコピーします。

  Windowsのスタート-プログラム(P)-アクセサリ-メモ帳を起動し、ファイル(F)-開く(O)でファイルの種類(T):を“すべてのファイル”とし、C:\dvxa\dvfileを開いてください。

以下のように、ファイルの先頭から“dvscat s \dvxa\calc\vcl4”を20行程度追加して、“end”行を入力してください。


  dvscat2[Enter]
これで最大、10 x 20 = 200サイクルDV-Xα計算がスピン版で回ります。

ただし計算の途中で収束した場合は、200サイクルの途中でも計算は収束した時点で自動的に終了します。

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◎4.DV-Xα計算結果を見ましょう。



  今回の計算は、97サイクルで収束したようです。

  Windowsのスタート-プログラム(P)-アクセサリ-メモ帳を起動し、ファイル(F)-開く(O)でファイルの種類(T):を“すべてのファイル”とし、C:\dvxa\calc\vcl4\F06Zを開いてください。



  1行目に、

  97 Converged

  と書いてあります。
  F06Zの詳しい説明は、黄色い本「はじめての電子状態計算」
  p. 176〜181の“付録F 収束に関するパラメータ”をご参照ください。

  

  Windowsのスタート-プログラム(P)-アクセサリ-メモ帳を起動し、ファイル(F)-開く(O)でファイルの種類(T):を“すべてのファイル”とし、C:\dvxa\calc\vcl4\F08Eを開いてください。




  これが VCl4 の、原子核に近い方から遠い方まですべての分子軌道の一覧と、それぞれの分子軌道のエネルギー準位です。

  F08Eの詳しい説明は、黄色い本「はじめての電子状態計算」
  p. 17の“3-3 基本的な計算結果の見方(1)”をご参照ください。

  

  HOMO(最高被占分子軌道)は3e(down)軌道、LUMO(最低空分子軌道)は10t2(down)軌道となりました。

  HOMO 3e(down)軌道は、電子が最大2個まで入ることのできる軌道ですが、現在は1個しか入っておりません。

  
  VCl4 の基底状態のおける占有軌道と空軌道の間隔を計算しましょう。
  

  prests[Enter]

  Windowsのスタート-プログラム(P)-アクセサリ-メモ帳を起動し、ファイル(F)-開く(O)でファイルの種類(T):を“すべてのファイル”とし、C:\dvxa\calc\vcl4\F08E.prestsを開いてください。

  F08E.prestsには、基底状態における占有軌道と空軌道の間隔が書かれています。

  一番間隔が短いのは、HOMOである3e(down)軌道からLUMOである10t2(down)軌道までの間隔です。



  たいへん大雑把なことを言いますと、この占有軌道と空軌道の間隔の情報こそが、錯体の色の原因です。
  錯体(またはその溶液)に白色光を照射した場合、特定の波長の光だけが錯体に吸収されるため、
  吸収されなかった光が私たちの目に入ることにより、錯体には色がついて見えるのです。
  占有軌道と空軌道の間隔にピッタリのエネルギーをもつ波長の光だけが吸収され、
  その結果占有軌道の電子は空軌道へと遷移するのです

  ただしこの話はたいへん大雑把な話で、実際の正確な遷移エネルギーは、
  この基底状態の電子状態だけからは求まらず、もっと複雑な計算をしないといけません。

  このF08E.prestsの出力は、だいたいこんなもんか、という程度で見るようにしてください。

  
  バナジウムと塩素の有効電荷(Net Charge)を計算しましょう。
  

  netc s[Enter]

  Windowsのスタート-プログラム(P)-アクセサリ-メモ帳を起動し、ファイル(F)-開く(O)でファイルの種類(T):を“すべてのファイル”とし、C:\dvxa\calc\vcl4\I08を開いてください。



  ここに出力されている各原子に属する電子数は、マリケン(Mulliken, Robert Sanderson, 1896.6.7‐1986.10.31)の
  ポピュレーション解析という手法で求めています。

  バナジウムは+0.91、塩素は-0.23となりました。

  DV-Xα計算を始める前は、バナジウムは+4.00、塩素は-1.00と置きました。
  それが実際に計算が終わった後には、いずれも中性に近づきました。
  これは、ポーリング(Pauling, Linus Carl, 1901.2.28‐1994.8.19)の電気的中性の原理
  と一致する計算結果です。この原理によれば、安定な分子や結晶は、各原子の電荷が
  0に近いような電子構造をもちます。0に近いとは、−1と+1の間を意味します。

  プログラム"NETC"の詳しい説明は、黄色い本「はじめての電子状態計算」
  p. 20〜21の“有効電荷(Net Charge)”をご参照ください。

  
  分子軌道の成分を調べましょう。
  

  popanl s[Enter]

  Windowsのスタート-プログラム(P)-アクセサリ-メモ帳を起動し、ファイル(F)-開く(O)でファイルの種類(T):を“すべてのファイル”とし、C:\dvxa\calc\vcl4\F08Pを開いてください。



  ここには、それぞれの分子軌道が、どのような原子軌道から構成されているか、
  出力されています。

  対称ブロックごと1番目の分子軌道から順番に記されております。
  対称ブロックは、A1(up)、E(up)、T2(up)、T1(up)、A2(up)、
  A1(down)、E(down)、T2(down)、T1(down)、A2(down)
  の順になっています(対称ブロックの名称に用いられているA, E, Tはアルファベットの大文字で、
  分子軌道の名称に用いるときはa, e, tと小文字で表記するのが慣例です)。

  HOMO 3e(down)軌道についての情報は、342〜343行目に書かれています。



  ( 2 3d) 0.7015 ・・2番目の原子種=バナジウムの3d軌道が70.15%という意味です。

  ( 1 2p) 0.0000 ・・1番目の原子種=塩素の2p軌道が0.00%という意味です。

  ( 1 3p) 0.2758 ・・1番目の原子種=塩素の3p軌道が27.58%という意味です。

  ( 1 3d) 0.0227 ・・1番目の原子種=塩素の3d軌道が2.27%という意味です。

  すなわち、HOMO 3e(down)軌道は、バナジウムの3d軌道が約7割、塩素の3p軌道が約3割から
  成っている分子軌道だということが分かります。

  LUMO 10t2(down)軌道についての情報は、418〜421行目に書かれています。




  占有率0.00%の原子軌道は省略します

  ( 2 4p) 0.0418 ・・2番目の原子種=バナジウムの4p軌道が4.18%という意味です。

  ( 2 3d) 0.6652 ・・2番目の原子種=バナジウムの3d軌道が66.52%という意味です。

  ( 1 3s) 0.0005 ・・1番目の原子種=塩素の3s軌道が0.05%という意味です。

  ( 1 3p) 0.2766 ・・1番目の原子種=塩素の3p軌道が27.66%という意味です。

  ( 1 3d) 0.0159 ・・1番目の原子種=塩素の3d軌道が1.59%という意味です。

  すなわち、LUMO 10t2(down)軌道も、バナジウムの3d軌道が約7割、塩素の3p軌道が約3割から
  成っている分子軌道だということが分かります。

  プログラム"POPANL"の詳しい説明は、黄色い本「はじめての電子状態計算」
  p. 92〜96の“7-1 ポピュレーション解析を行う”をご参照ください。

  
  原子間距離を確認しましょう。
  

  bllist[Enter]

  Cl-Vの距離が、自分で入力した値 2.294 Åであることを確認できます。



  プログラム"BLLIST"の詳しい説明は、黄色い本「はじめての電子状態計算」
  p. 125の“○BLLIST”をご参照ください。

  
  エネルギー準位図を描いてみましょう。
  

  makel04[Enter]
  ※makel04(めいくえるぜろよん):makeの次の文字は“l(エルの小文字)”です。

   ・・・L04、L05が自動的に作成されます。

  Windowsのスタート-プログラム(P)-アクセサリ-メモ帳を起動し、ファイル(F)-開く(O)でファイルの種類(T):を“すべてのファイル”とし、C:\dvxa\calc\vcl4\L04を開いてください。

  makel04で作成したL04は、こうなっています。
  

  これを、このように編集してください。
  

  メモ帳のファイル(F)-上書き保存(S)で、編集結果を保存してください。

  lvlshm s[Enter]

  dvplot[Enter]

  “ファイルを開く”画面が開きますので、“L07”を選んでください。
  

  dvplot画面の左上のアイコンをマウスで右クリックし、コピー(Y)を選んで、
  Windowsのスタート-プログラム(P)-アクセサリ-ペイントを起動し、編集(E)-貼り付け(P)で
  エネルギー準位図を加工編集できます。

  プログラム"LVLSHM"の詳しい説明は、黄色い本「はじめての電子状態計算」
  p. 97〜100の“7-2 エネルギー準位図を作成する”をご参照ください。

  
  オーバーラップポピュレーションダイアグラムを描いてみましょう。
  

  Windowsのvcl4フォルダウィンドウのファイル(F)-新規作成(W)-テキストファイルを実行し、

  LB4S

  という名前のファイルを新規作成します。

  Windowsのスタート-プログラム(P)-アクセサリ-メモ帳を起動し、ファイル(F)-開く(O)でファイルの種類(T):を“すべてのファイル”とし、C:\dvxa\calc\vcl4\LB4Sを開いてください。

  以下のように、入力してください。
  

  メモ帳のファイル(F)-上書き保存(S)で、編集結果を保存してください。

  Windowsのvcl4フォルダウィンドウのファイル(F)-新規作成(W)-テキストファイルを実行し、

  LB5S

  という名前のファイルを新規作成します。

  Windowsのスタート-プログラム(P)-アクセサリ-メモ帳を起動し、ファイル(F)-開く(O)でファイルの種類(T):を“すべてのファイル”とし、C:\dvxa\calc\vcl4\LB5Sを開いてください。

  以下のように、入力してください。
  

  メモ帳のファイル(F)-上書き保存(S)で、編集結果を保存してください。

  プログラムLVLBNDSを実行します。

  lvlbnds s[Enter]

  dvplot[Enter]

  “ファイルを開く”画面が開きますので、“LB7S”を選んでください。
  

  dvplot画面の左上のアイコンをマウスで右クリックし、コピー(Y)を選んで、
  Windowsのスタート-プログラム(P)-アクセサリ-ペイントを起動し、編集(E)-貼り付け(P)で
  エネルギー準位図を加工編集できます。

  プログラム"LVLBNDS"の詳しい説明は、黄色い本「はじめての電子状態計算」
  p. 118〜123の“7-6 Overlap Population Diagram を作成する”をご参照ください。

  
  DV-Xα計算で最適化された基底関数を描いてみましょう。
  

  Windowsのvcl4フォルダウィンドウのファイル(F)-新規作成(W)-テキストファイルを実行し、

  B05

  という名前のファイルを新規作成します。

  Windowsのスタート-プログラム(P)-アクセサリ-メモ帳を起動し、ファイル(F)-開く(O)でファイルの種類(T):を“すべてのファイル”とし、C:\dvxa\calc\vcl4\B05を開いてください。

  以下のように、入力してください。
  

  メモ帳のファイル(F)-上書き保存(S)で、編集結果を保存してください。

  プログラムBASEFを実行します。

  basef s[Enter]

  dvplot[Enter]

  “ファイルを開く”画面が開きますので、“B07”を選んでください。
  

  dvplot画面の左上のアイコンをマウスで右クリックし、コピー(Y)を選んで、
  Windowsのスタート-プログラム(P)-アクセサリ-ペイントを起動し、編集(E)-貼り付け(P)で
  エネルギー準位図を加工編集できます。

  同じように、B05に以下のように入力してください。
  

  メモ帳のファイル(F)-上書き保存(S)で、編集結果を保存してください。

  プログラムBASEFを実行します。

  basef s[Enter]

  dvplot[Enter]

  “ファイルを開く”画面が開きますので、“B07”を選んでください。
  

  プログラム"BASEF"の詳しい説明は、黄色い本「はじめての電子状態計算」
  添付CD-ROM内のDV.docをご参照ください。

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◎5.VENUSでいろいろなデータを三次元可視化しましょう。



  contrd\c04dをC:\dvxa\calc\vcl4\c04dにコピーしてください。

  Windowsのスタート-プログラム(P)-アクセサリ-メモ帳を起動し、ファイル(F)-開く(O)でファイルの種類(T):を“すべてのファイル”とし、C:\dvxa\calc\vcl4\c04dを開いてください。

  例えば、以下のように編集してください。
  

  メモ帳のファイル(F)-上書き保存(S)で、編集結果を保存してください。

  プログラムCONTRDを実行します。

  contrd s[Enter]

  ・CHG3D.sca 電子密度

  ・POT3D.sca 静電ポテンシャル

  ・W13D-3D.sca HOMO 3e(down)/1軌道の波動関数

  ・W18D-3D.sca HOMO 3e(down)/2軌道の波動関数

  ・W30D-3D.sca LUMO 10t2(down)/1軌道の波動関数

  ・W44D-3D.sca LUMO 10t2(down)/2軌道の波動関数

  ・W58D-3D.sca LUMO 10t2(down)/3軌道の波動関数

  以上7つのファイルが出来上がります。

  ※波動関数の番号については、プログラムWAVNUMを実行すれば、簡単に分かります。
  プログラム"WAVNUM"の詳しい説明は、黄色い本「はじめての電子状態計算」
  p. 109〜111の“WAVNUM 波動関数の番号を求めるプログラム”をご参照ください。
  VCl4 の場合は、wavnum s[Enter]と実行します。

  ※プログラム"CONTRD"の詳しい説明は、contrd\Readme_contrd.txt をご参照ください。

  

  とりあえず第一歩の利用マニュアル

  ・【7】電子密度,静電ポテンシャル,波動関数の三次元可視化
  ・【8】等電子密度表面上の静電ポテンシャルの三次元可視化

   に従って作業していきます。

 3D Visualization System VENUSによるDV-Xα計算結果の三次元可視化 








iso
sur
face
level
*1
Sur
face
colori
zation
Load
file
Sur
face
colori
zation
Scale
Smo
oth
ing
con
trd
#
me
sh
V
I
C
S
Opa
city
(%)
Animated GIF 画像

画像の下のファイルサイズ
の数字(** KB)をクリック
してください
JPEG 静止画像

[1]〜[5]を
クリックしてください
いずれも40 KB前後です
[eV]

電子密度 CHG
3D
.sca
+0.02 101
x
101
x
101
100
104 KB
440 KB
945 KB
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
静電ポ
テンシ
ャル
POT
3D
.sca
-2.0 101
x
101
x
101
100
90 KB
357 KB
752 KB
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
等電子密
度面静電
ポテンシ
ャル彩色
CHG
3D
.sca
+0.04 POT
3D
.sca
1.0 251
x
251
x
251
100
86 KB
363 KB
784 KB
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
等電子密
度面静電
ポテンシ
ャル彩色
CHG
3D
.sca
+0.07 POT
3D
.sca
1.0 251
x
251
x
251
100
81 KB
329 KB
707 KB
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
LUMO+3
9a1(↓)
波動関数
W9D
-3D.
sca
+0.04
-0.04
101
x
101
x
101
100 W9D

91 KB
393 KB
812 KB
W9D
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
+4.91 0
LUMO+1
3e(↑)
波動関数
W13
W18
-3D.
sca
+0.04
-0.04
101
x
101
x
101
100 W13

81 KB
349 KB
699 KB
W18

81 KB
345 KB
694 KB
W13
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
W18
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
-1.73 0
LUMO
10t2(↓)
波動関数
W30D
W44D
W58D
-3D.
sca
+0.04
-0.04
101
x
101
x
101
100 W30D

86 KB
367 KB
739 KB
W44D

84 KB
360 KB
739 KB
W58D

78 KB
335 KB
710 KB
W30D
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
W44D
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
W58D
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
-1.87 0
HOMO
3e(↓)
波動関数
W13D
W18D
-3D.
sca
+0.04
-0.04
101
x
101
x
101
100 W13D

88 KB
363 KB
713 KB
W18D

87 KB
355 KB
697 KB
W13D
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
W18D
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
-2.65 1
HOMO
3e(↓)
波動関数


※棒球モデル
 を付したもの
W13D
W18D
-3D.
sca
+0.04
-0.04
101
x
101
x
101
60 W13D

86 KB
368 KB
601 KB
W18D

84 KB
367 KB
694 KB
W13D
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
W18D
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
-2.65 1
HOMO-1
2t1(↓)
波動関数
W64D
W68D
W72D
-3D.
sca
+0.04
-0.04
101
x
101
x
101
100 W64D

89 KB
370 KB
754 KB
W68D

90 KB
384 KB
786 KB
W72D

92 KB
386 KB
790 KB
W64D
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
W68D
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
W72D
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
-4.85 3
HOMO-3
9t2(↑)
波動関数
W29
W43
W57
-3D.
sca
+0.04
-0.04
101
x
101
x
101
100 W29

73 KB
313 KB
637 KB
W43

73 KB
315 KB
637 KB
W57

92 KB
399 KB
818 KB
W29
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
W43
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
W57
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
-5.52 3
  *1) isosurface levelの単位は、
   ・電子密度の場合は、(bohr)-3
   ・静電ポテンシャルの場合は、Ry(rydberg)
   ・波動関数の場合は、(bohr)-3/2 です。
   ここでbohrは、長さの原子単位のことで、1 bohr = a0 = 5.29177208x10-11 m = 0.529177208 Åです。
   a0は基礎物理定数の1つで、ボーア半径のことです。a0については、こちらを参照してください。
   Ry はエネルギーの単位の1種で、1 Ry = 2.1798719x10-18 J です。

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